医療の仕事と一口にいっても、その種類は多岐にわたります。
働く場所で分けると、大まかには病院と薬局の2つがあります。

例えば病院の場合、実際に診療や治療をするのが医師や歯科医師です。
医師から指示を受けて検査を行うのが、診療放射線技師や臨床検査技師になります。
そして、医師が行う治療をサポートするために、看護師や作業療法士、理学療法士、視能訓練士、義肢装具士、言語聴覚士などがそれぞれの役割を果たしています。
生命維持管理装置を操作する臨床工学技士という職種もあります。
さらに、病院内ではありませんが、救急車で患者を搬送する際に応急処置などを施す救急救命士と呼ばれる人たちもいます。

これらのように直接医療行為に関わる職種以外にも、例えば受付や診療請求、カルテ管理などの仕事は、医療事務や医療秘書、診療情報管理士が担当します。
医療や介護保険、年金といった制度面などの相談に応じるのは、社会福祉士、いわゆるソーシャルワーカーや施設相談員です。
そして、入院患者の栄養面のサポートを担うのが管理栄養士や栄養士です。
精神面のケアを行う精神保健福祉士や臨床心理士、音楽療法士などの職種もあります。

薬局における代表的な職種が薬剤師です。
薬剤師の主な仕事は、医師の処方による薬の調剤です。
医師と連携をとりながら、副作用が起こらないよう患者の症状やアレルギーなどの条件に合わせて最適な薬を用意するという使命があります。
その他にも、ドラッグストアのカウンターで市販薬のアドバイスを行ったり、製薬会社で医薬品の研究開発に従事するなど、薬剤師の仕事は幅広いです。